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この間とてもよいお話を聞きました。
皆さんも聞いたことはあるとは思いますが、色々なご事情でお子様が親より先にあの世へ旅立っていかれました場合、そのお子様はどんな事情であれ冥土の三途の河原で石を積み続ける罰が与えられると言われています。
その積み上げた小石は、待ち受ける大鬼により何度も壊され、地蔵菩薩様に助けられて、またひとつ、ひとつと懸命に積み上げます。
そしてまた出来上がる頃に鬼により壊されてしまいます。その繰り返しだと聞いております。
私はどうもこの三途の川の手前にある、賽の河原のお話は好きではありませんでした。
生きている人の中で、罪を犯していないものはいません。
どんな善人も毎日、命を頂いてこの生命を繋いでいます。
でもお腹の中でこの世に生まれるご縁もなく消えてしまった命や、まだ幼くこれといった罪を犯してもいない魂を親を悲しませた罰として、そんな辛い事をさせて何を反省しろというのだろうと常に感じていました。
そんな私はふと耳にしたお坊様の法話があります。
賽の河原にそのお坊様も納得できていなかったようです。
そしてものすごく調べてみたそうです。
探すうちに、一枚の賽の河原の地獄の絵に出会ったそうです。じっとその絵の様子をみたそうです。
その中の子供たちは驚くことに、とても笑顔だそうです。
そして鬼も笑っているそうです。
変だなと感じ、しばらく考えたそうです。
なんだそうか!とお坊様は気付かれたそうです。
鬼がその子の親御様が冥土に迎えに来るまで、お子様たちを遊んで差し上げているのだとわかったそうです。
石積みしたものを壊しまた積むのも、お子様達の遊びをつくって差し上げていると言うのです。
私もそれを聞いて一安心しました。
とても納得がいくお話です。
お父様、お母様が迎えにくるまでそこで鬼と遊びながらのんびりと待っているのです。
古来より鬼はお子様達の遊び相手でありました。
鬼ごっこやかくれんぼなど常に鬼は登場します。
そんな優しい鬼に相手をしてもらう場所が賽の河原なのです。
賽の河原もきっと天国のような場所なのだとほっこりしました。
私のお客様でもお子様を亡くした悲しみを持つ方は多くいらっしゃいます。
お子様にとって、あの世は悪いところではなさそうです。
どうぞゆっくりまた出会えるのを楽しみにされて下されば幸いと思います。
今日も皆様にとってよい一日でありますように。
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